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グラブ指又ってどんな意味が?

人差し指と中指の間に折返しがあるグラブとないグラブがあるのをご存じですか?

これは指又といって、日本産のグラブに多く搭載されている機能です。

逆にアメリカ産のグラブにはほぼついていません。
この差について考えてみます。

指又ありグラブ

人差し指と中指の間に空間が設けられています。

ここは捕球面からグルっと回って縫い付けられています。
なのでオーダーの際に捕球面を黒色にしたならば、この人差し指と中指の間は黒色になります。

オーダーの際のカラーリングのアクセントになる部分です。

大体1cmくらい中指と人差し指の間があります。

ここが折返しがあると、ハミダシ部分が二手に分かれるので、盛り上がりが少なくなるといわれています。

盛り上がっている部分にボールがあたると、その部分がよりこすれやすくなるので穴が開きやすい。

つまり盛り上がりが少ないと穴が開きにくいから耐久性が増す。ということになります。

ただ、盛り上がりそうな部分が1か所から2か所に増えるのも事実です。

中指と人差し指の間が広がってポケットがウェブ下から真ん中よりになる。という点もあるのですが
このグラブに関して言えば正直差はないようにみえます。

設計の時に真ん中よりで捕ってほしいなぁって時に指又を入れているのかもしれません。

指又無しグラブ

こちらば指又無しグラブ。
捕球面からの折り返しがないので、オーダーのデザインの時にわかりやすく作れます。

背面と捕球面の色をガラッと変えるときにおすすめです。

そしてこちらが捕球面。

ちょっとだけ盛り上がってる部分があります。
ここがこすれると破れの原因になります。

なのでグラブの型付けの時によく平らになるように馴らしてあげるのが重要です。
新品の時にはどうしても制御しにくい場所だからです。

こちらはウェブ下で捕球してほしい設計の時に採用されることが多い感じがします。

少し捻り捕りっぽい感じで捕球するときには指又なしグラブのほうが良いかもしれません。

海外のグラブ

じゃあ日本より予算をめっちゃいっぱい持ってて、研究もできるはずのメーカーはどのような形にしているのか

代表的なのがローリングスとウィルソンですが、特にこのなかでも日本向けではなく海外向けのグラブについてみてみます。

もう指又とかそんなんがよくわかんない形状になってます。

これに近い形を採用してるのは国内だとハイゴールドが有名です。

このグラブはそもそも芯材の形がちがってて、DUAL構造をとっているので指が相当しっかりしています。
内側はどうなっているか見てみましょう。

どちらかというと指又なしグラブに近い形をしています。

このグラブは当て取りではなく、完全に捻り取り。しかも小指二本で使うことがかなり多く、
そうするとさらに捻りっぷりが強くなります。

つまりはウェブ下で捕ることが多いグラブなので、やっぱり指又がない系グラブは捻りっぽい感じで捕る形状が多いってことになります。

上から見てみるとこんな感じ。

結論

指又ありとなしでは、おそらく設計の思想が違うという点が1番大きいのではないでしょうか。

指又ありグラブはそもそも人差し指下で捕ったり当て取りで捕ってほしい。

指又なしグラブはウェブ下でしっかり捕球してほしい。

指又があるからポケットの位置がずれるとかではなく、ポケットの位置が違う形がわかりやすいように選択しているというか。
正直言って僕は指又はあろうがなかろうがあんまり差はないと感じました。

なぜなら捕球面を広げたりポケットの位置を変えたいならば、そもそも指又部分で形状を調整するより
捕球面そのもので調整したほうが楽じゃないかと思うからです。

ただ、見た目の目安として指又がないとウェブ下で捕ってほしいとかがわかりやすいよって。

指又があるグラブは人差し指下で、ないグラブはウェブ下で捕ってほしいグラブが多い。
その目安として有無を確認すると間違いにくいグラブ選びになると思います。

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